2021.09.14 【空質関連商品特集】アイワジャパン大空間向け空気清浄機「コノカ」

四谷メディカルキューブに導入された「KO・NO・KA」OCP-1000

HEPAフィルター採用、オゾン除菌も行う

 アイワジャパンは、HEPAフィルターで微粒子を捕らえるとともに、オゾンで除菌も行う大空間向け空気清浄機「KO・NO・KA(コノカ)」OCP-1000の提案を本格化している。新型コロナウイルス不活化効果も検証し、販売にも弾みをつけたい考えだ。

 コノカは、最大60畳相当に対応し、広い空間でも高い性能を発揮するために、高さ140.0×幅83.3×奥行き30.0センチメートルと大型の筐体を採用。オゾンは1時間当たり最大1500ミリグラム発生できる。センサーを駆使し、有人環境下ではオゾン濃度が0.1ppm以下になるよう制御。無人環境下では、2時間で停止するタイマー設定で、1ppm以下の濃度で運転するモードも備える。

 奈良県立医科大学の検証で、シャーレに付着させた新型コロナをコノカが発生するオゾンガスが不活化することが判明。コノカでオゾンガスの空間噴霧を行うことで、物質表面に付着した新型コロナによる接触感染防止に有効である可能性があるとの結果を得ており、今後提案に生かしていく構えだ。

 また、0.3マイクロメートルの粒子を99.97%以上捕集するHEPAフィルターは、病院のクリーンルームにも使用されている高性能な製品。5000時間持ち、1日8時間使うと1年半ほどで交換になる。オゾン濃度を検知するオゾンセンサーも2年に1回程度交換する必要があるため、3カ月に1回程度はアフターサービスとして顧客をフォローしていく。オゾンセンサーの部品代は税別3万8500円。

 コノカは、医療施設やホテル、食品加工工場、飲食店など人が集まる空間や大空間に向けて提案を強化している。実機の貸し出しなどで導入を検討している施設も多い。

 5月中旬に発売してから、医療法人社団あんしん会 四谷メディカルキューブ(東京都千代田区)など医療関係を中心に導入が進んでいる。オゾン発生器や組み立て工場は全て国内メーカーが行っており、「メード・イン・ジャパン」を訴求し、高品質を売りにしている。価格は税別120万円。