2021.09.17 【抵抗器特集】東京コスモス電機ノウハウと技術でハイクオリティー要求に対応

 東京コスモス電機は、2022年に創業65周年を迎える。長い歴史で培ったノウハウと技術をベースに顧客から信頼を得て、無線機器、音響機器、産業機器、車載関連機器のさまざまな用途に向けた可変抵抗器、角度センサー、フィルムヒーターを提供している。

 可変抵抗器事業のうち、軸付きポテンショメーターの9ミリメートルリフロー対応タイプは、ハイクオリティーが要求される業務用音響機器メーカー向けに量産出荷を開始している。7ミリメートルリフロー対応タイプは、堅牢(けんろう)性の高い構造に加え、テーピング仕様をラインアップ。多様化する無線機向け製品群に対応している。

 市場ニーズに合わせ、スイッチ機構部の高寿命化商品も開発を開始した。

 また、トリマーポテンショメーターは、第5世代移動通信規格5G関連機器、LED、サーバー用各種電源、煙探知機などの市場で受注が好調に推移し、3、4、6ミリメートルタイプはメード・イン・ジャパンにこだわり、生産と販売が一体となって生産効率化を図りながら、フル生産を続けている。

 角度センサー事業は、中国の小型EV用ESPセンサーや新興国を中心とした環境規制の強化で、バイク用TPSセンサーの生産が好調に推移している。23年の量産開始に向け、バイク用新規センサーも開発中。

 ヒーター事業は、ADASと自動運転における各種カメラの視認性を確保するためのフィルムヒーターの受注が好調を維持している。今後は、車載レーダーなどに搭載される融雪、解氷用インサートフィルムヒーターの製品開発を加速させていく。

 また、新規事業としては、今年6月にワコーテックと静電容量方式の力覚センサー(DynPick)で業務提携した。

 ワコーテックの持つ技術開発力・知財力に加え、東京コスモス電機のモノづくり力・販売力を生かして、ロボット産業分野で需要拡大を狙う。