2021.09.17 【抵抗器特集】帝国通信工業センシングデバイスなど想定し展開

 帝国通信工業は、抵抗器をベースにした操作部パーツと、センシングデバイスというキーワードを強く意識した事業を展開する。

 可変抵抗器、半固定抵抗器、固定抵抗器といった個別抵抗器は高付加価値戦略を強化。その中で、可変抵抗器では抵抗式センサーに注力しており、ゲーム機、ラジコン、ドローン、レンズ、そして車載や医療機器などの各種位置検出用途向けに、ロータリー、スライド、カーブといった抵抗式センサーをラインアップしている。

 ロータリータイプは、成形樹脂基板とすることで、従来品と比較して直線性のさらなる高精度化と耐リフロー性の向上を実現。スライドタイプは、薄型で軽やかな摺動(しょうどう)フィーリングで素早い応答性の32ミリメートルストローク型をはじめ、リニアセンサーとして最適な12ミリメートルストローク型、100ミリメートルを超えるロングストロークのものまで幅広く対応可能とした。

 曲面に沿ってスライドする薄型ポテンショメーターで、軽やかな摺動フィーリングで素早い応答性のカーブスライドタイプも手掛ける。

 固定抵抗器は、パワー回路向けに品ぞろえを充実。酸化金属皮膜抵抗器、電流検出用を含めたセメント充塡(じゅうてん)抵抗器、金属皮膜タイプのヒューズ抵抗器、巻線抵抗と温度ヒューズを一体化した温度ヒューズ抵抗器、誘導雷などの突入電流による回路ダメージを軽減する耐サージ抵抗器およびサージアブソーバー、カスタム対応が可能なバランス抵抗器(電力型)、給湯器、冬期の給湯凍結に対応する凍結防止ヒーター抵抗器などを製造、販売する。

 同社は各種センサーと抵抗器で、より多様化するニーズに貢献していく。