2021.09.22 【関西エレクトロニクス産業特集】事業成長に舵を切る自社商品・ソリューション展開

 関西地区のエレクトロニクス関連各社は、コロナ禍で厳しい経営環境に置かれる中、独自の商品・ソリューションを展開し、事業成長にかじを切っている。新型コロナウイルス感染症の拡大は、さまざまな分野に影響を及ぼしており、半導体の需給逼迫(ひっぱく)、物流から生産に至るサプライチェーンの混乱、また、消費行動の変化に至るまで、経済全体がコロナに左右されている状況だ。

 ただ、マイナスの影響だけではなく、コロナ禍だからこその新たな市場の創造やビジネスチャンスの到来もあり、ニューノーマル時代にふさわしい事業活動の展開で成長へと導くこともできる。

 例えば、清潔や衛生意識の高まりに関連して、空気質に関わるソリューション提案や新商品戦略で事業拡大を図る動きが活発化している。

 コロナ対策と同時に対応すべき喫緊の課題として、気候変動対策など環境問題への対応も重要となっており、省エネ・創エネ・蓄エネといった分野での事業機会の拡大が見込まれる。

 さらに、ニューノーマル時代におけるテレワークの普及で、IoT、人工知能(AI)技術を駆使したソリューションビジネスの可能性も広がる。

 各社は、こうした次世代を見据えた事業展開に向けて迅速な対応を図ることで、新時代を切り開く取り組みを強めている。