2021.09.22 バーチャル広告で国内初の団体誕生VRやARを駆使

ARで表示した得点と選手情報。NECは日本バレーボールリーグ機構と連携し、新たなスポーツ観戦の実証実験を行った


 仮想的(バーチャル)なコンテンツに広告を挟み込み消費者に訴求する。現実と仮想の世界を融合させるXR(クロスリアリティー)技術を駆使した「バーチャル広告」の活用を促す国内初の任意団体が誕生した。仕掛けたのはNECだ。

 同社は、22日に法人格のない「バーチャル広告協会」を東京都港区の本社内に設立し、入会企業の募集を始めた。3年後を視野に数十社の加盟を目指す。

 焦点を当てるのは、VR(仮想現実)のほか、現実の世界にデジタル情報を重ね合わせて表示するAR(拡張現実)など。こうしたXR技術を生かすバーチャル広告について調査研究し新事業の創出を狙うほか、広告の健全な育成に向けて規制改革の働きかけなどにも取り組む。

 第5世代高速通信規格「5G」で配信するスポーツの競技映像にバーチャル広告を組み込む可能性にも注目しているという。

(詳細は23日付、電波新聞・情報通信面、電波新聞デジタルに掲載します)