2021.10.05 【電波時評】インダストリー4.0と理系政治家

 ドイツを16年にわたって率いてきたメルケル首相が先月引退した。

 東独出身で物理学者という戦後ドイツの政治家としては、少し変わった経歴の持ち主だ。

 長期在任への批判もあるが、自由と民主主義という理念を基礎に、政策の立案・実行時には、事前にデータを徹底的に集め、分析して慎重に行っていたと高く評価されている。

 ドイツといえば、インダストリー4.0推進に見られるように、モノづくり大国のイメ...  (つづく)