1秒間にDVD1万3300枚分のデータを送信できる世界最大容量の海底ケーブルが、北大西洋を横断することになった。第5世代移動通信規格5Ｇの普及で国際データ通信の大幅な拡大が見込まれる中、NECは8日、米フェイスブックが計画する欧州と米国を結ぶ光ファイバー網を建設すると発表した。

　これまでの海底光ケーブルの1.5倍にあたる毎秒0.5ペタビット(0.5Pbps)の伝送容量を持つ光ファイバーケーブルをNECが新たに開発。このケーブルを世界で初めて採用する。これは1秒間に4.7ギガバイトのDVD1万3300枚分、500万人が同時に100Mbps通信（1秒間に100メガビットのデータを伝送）を行える速度に相当する。

　海底ケーブル敷設は米サブコム、仏アルカテル・サブマリン・ネットワークス、NECの3社が世界シェアの9割を占める。北大西洋横断ケーブルに初めて挑戦するNECは「アジアからグローバルに展開しトップシェアを目指したい」と意気込んでいる。（詳細は12日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します）