2021.10.15 【北海道・東北版】渡辺無線(宮城県気仙沼市)渡辺耕良社長 補聴器、月1回の相談会でPR 火災報知機、使用年数を伝え交換

火災報知機の点検活動を行っている渡辺無線

渡辺 社長渡辺 社長

店内では月1回は補聴器の相談会を開催店内では月1回は補聴器の相談会を開催

 パナソニック系の渡辺無線(宮城県気仙沼市、渡辺耕良社長)は、月1回の補聴器相談会や火災報知機の点検活動などを実施して売り上げにつなげている。設置から10年以上経過したエコキュートの買い替えなども見られる。

 同店は、2011年3月の東日本大震災で店舗が全壊、その後、みなし仮設などで営業を再開した。震災から7年4カ月後には新店舗をオープンさせている。

 震災後、交通網も整備されて若い人たちは大きな街に住むようになった。気仙沼市の高齢化率は高くなり、約40%ともいわれる。難聴になる住人もおり、月1回は補聴器の相談会を開催する。地元の新聞への広告掲載や店舗前に補聴器ののぼりを掲げてPRに努めている。

 渡辺社長は「補聴器のPRをしながら販売に努めている。高齢者が多く、補聴器への関心は高い。相談会には必ずお客が訪れ、購入にもつながっている。アナログの安い補聴器を使っている人が多い。当店であつかっているものは高額だが、定期的に点検なども行い喜ばれている」と言う。

 エコキュートを販売してから10年以上経過した顧客も多くいる。また、東日本大震災当時にエコキュートを導入してからも10年が経過している。最近では故障や不具合が出始めた。10年たつと部品の保管期間が過ぎているため、買い替えるケースも見られようになったという。設置工事は、協力業者に依頼している。

 火災報知機も、設置から10年が経過した家庭が多い。渡辺社長は「特に高齢者宅では、火災報知機の使用年数を伝えると交換に応じてもらえる。これからも訪問しながら販売に努めていく」と語った。

 今後は「暖房器具も震災から10年が経過しており、買い替えに期待している。プラズマテレビの買い替えも提案していきたい」(渡辺社長)。