2021.10.19 ネット注文の商品を店頭受け取りコジマが首都圏数店で試験導入
コジマのECサイト「コジマネット」
ビックカメラグループのコジマが、ネットで注文した商品の店頭受け取りサービスを11月から試験的に開始する。首都圏の数店舗で実証し、利用状況などを見て全国展開したい考えだ。
19日にビックカメラが東京都内で開催した決算説明会で、コジマの中澤裕二社長が明らかにした。これまでビック店舗では同様のサービスを行ってきたが、コジマ店舗では対応していなかった。
コジマは、ネット通販の拡大を目指し、今年4月にECサイトをリニューアル。リアル店舗との融合を加速するために、店頭受け取りサービスの開始と合わせ、対象店舗の商品在庫をネットで確認できるようにもする。
中澤社長は「郊外型のコジマは車で来店してもらえる」とした上で、「持ち帰れる程度の大型テレビなど、都市型のビックカメラとは違った使われ方があるかもしれない」と述べ、店頭受け取りサービスに期待を寄せた。
ビックグループのEC売上高は2021年8月期で前年比8.9%増の1564億円。コジマでもネット通販は伸長したが、ECモールからの購入が多いという。そのため、「本サイト(コジマネット)の強化で、選びやすく、買いやすくし、さまざまな支払いにも対応できるようにする。掲載アイテムをモールと差別化することで本サイトならではの展開を意識していく」(中澤社長)と方向性を示した。