2021.10.22 【カーエンターテイメント特集】パイオニア「カロッツェリア・サイバーナビ」
「AVIC-CQ912-DC」
ネットで映像コンテンツ、車室内にWi-Fi環境
パイオニアは、年末商戦に向け、オンラインで映像コンテンツを好きなだけ楽しめる高機能カーナビゲーションシステム「カロッツェリア・サイバーナビ」を提案していく。
サイバーナビは車室内にWi-Fi環境を構築でき、ドライブ中でもインターネットの音楽や映像コンテンツを高画質、高音質で好きなだけ視聴できる。パイオニア販売の齋門良明マーケティング部長は「オンラインでつながる新しい価値を訴求していきたい」と話す。
車内Wi-Fiは2019年から本格的に始めている。NTTドコモの車内向けインターネット接続サービス「ドコモ・イン・カー・コネクト」に対応し、ドライブ中でも好きなだけネットコンテンツが楽しめる。
「スマートフォンよりも低価格で通信が使い放題になる上、車内がWi-Fiスポットになるため、自宅にいるときと同じようにスマホやタブレットを接続したり、ネット動画や音楽を聴いたりできる」(齋門部長)という。
サイバーナビのネットワークスティック同梱モデルは、すぐにクルマをオンライン化できるようになる。動画共有サービスのユーチューブを直接再生できるほか、自宅のブルーレイレコーダーで録画した放送などをリモート再生することもできる。リアモニターと接続すれば後席でネット動画や、録画番組の視聴も可能だ。
11月から発売するサイバーナビ21年モデルは高画質高音質に磨きをかけるとともに、ネットワーク接続時の自動地図更新に対応しているため、最新の地図情報で快適なドライブができる。
さらに新型車で標準装備になってきているオートライトへも対応した。昼間にガード下など暗い場所を通ると自動でライト点灯し画面が暗くなり視認性が下がるといった問題を解決。「明るい場所でのライト点灯時でも画面が切り替わらないような設定もできるようにした」(齋門部長)。
同社はサイバーナビだけでなくあらゆるクルマをオンライン化できるよう、20年12月から車載用Wi-Fiルーターも発売した。
ルーターは車内のアクセサリー電源にソケットを挿し込むのみで全てのクルマにWi-Fi環境を構築できる。標準ナビの「楽ナビ」をはじめ、他社製ナビや純正ナビ装着車でもオンライン化できる。年末商戦に向けては「クルマをオンライン化することによる楽しみ方などを訴求できるようにする」(齋門部長)計画だ。
安心安全ではドライブレコーダーの製品群も拡充し、ナビ連動型に加え、高画質前後2カメラの単独装着モデルを訴求していく。テレビアニメ「PUI PUI モルカー」のキャラクターとともにドライブレコーダー選びを提案するコンテンツを用意し、周知していく考えだ。
コロナ禍で販売が好調なスピーカー関連もナビとともに提案していく。ユーザー自身で装着するDIYの需要も増えているため、取り付け支援のコンテンツを拡充している。11月に発売する人気のスズキ・ジムニー専用のツイーター取り付けキットも引き合いが多く、齋門部長は「趣味性の高い車種向け製品も増やしながら需要を掘り起こしていく」と話している。