2021.10.27 【Japan IT Week 秋/通信・放送Week特集】NKKスイッチズ非常停止用押ボタンSW「FF01シリーズ」開発

「FF01シリーズ」

業界最小クラスの13.6ミリ

 NKKスイッチズは、業界最小クラスの非常停止用押ボタンスイッチ「FF01シリーズ」を開発、2020年5月中旬から販売開始している。

 独自の「スライディングラッチ」構造(特許出願中)により、パネル奥行き13.6ミリメートルの業界最小クラスを実現し、かつ耐振動性・耐衝撃性に優れる。

 小型無線操作パネル(ティーチングペンダント)など、小型で薄型の機器に適した商品として提案する。

 FF01シリーズは、同社独自技術のスライディングラッチ構造を採用することで、パネル奥行き13.6ミリメートルの小型化が図られ、かつ安全性を向上させた。万が一、OFF状態で振動・衝撃が加えられた場合でも、接点が接触方向に移行しにくく、OFF状態を維持し続けることができ、意図せず接点が開閉するということを防止する。

 パネル奥行きが業界最小クラスながら、耐振動性・耐衝撃性・防水性に優れ、小型で薄型の機器やポータブル機器に適した非常停止スイッチ。

 同社はラインアップにFF01シリーズを加えることで、機器の操作面を構成するインターフェース(タッチパネル、スイッチ、非常停止スイッチ)をそろえることができるため、操作パネル単位での搭載に幅広く対応する。

 スライディングラッチ構造は、スイッチ中央部にラッチ用に傾斜を持たせ、接点の状態を維持する独自の構造。OFF状態で接点が乖離(かいり)方向へ作用し続けるため、振動・衝撃が加えられた場合でも接触方向に移行しにくく、OFF状態を維持できる安全性を追求した。

 操作部ボタン径はφ25ミリメートル(業界最小)とφ30ミリメートルの2種類を用意し、機器の薄型化、省スペース化をサポート。防水・防じん性能IP65に適用する。

 リセット操作は、プル(引っ張り)、ターン(回転)のどちらにも対応しており、使いやすさを追求している。適用規格は、UL、C-UL、TUV、CE。

 用途は、ティーチングペンダントなどポータブル機器、ハンディー機器など。

 タッチパネルでは、滑らかで軽い操作感と1000万回打鍵の高耐久性の抵抗膜方式タッチパネル「アナログタイプ4線式タッチパネル TP02シリーズ」を販売している。

 同商品は、従来の抵抗膜商品にはない、滑らかな操作感が特徴のタッチパネル「TP01シリーズ」の長所を受け継ぎつつ、さらに高耐久性を実現。操作頻度の高い機器でも長期間の使用に優れ、打鍵寿命と安定性が向上している。

 新表面フィルム素材を採用し、線描画など軽いなぞり操作にも確実な追従性を実現する。