2021.10.29 「デジタル・アナログ」を1枚で東芝が世界初のドライバIC

省エネなどにプラス

 再生エネルギーなどの普及で注目されるパワー半導体。電動・電力機器に必須とされるが、現在の最先端のタイプの次には、SiC(シリコンカーバイド)や、GaN(窒化ガリウム)といった材料が想定されている。ただ、これを制御するドライバIC(集積回路)には課題があった。

 従来、電源制御などのアナログと、信号をデジタルに変換するデジタルのタイプが別々で、効率が悪いことや、異常のあった際の対応などが課題だった。そこで東芝はアナログとデジタルを混載したドライバICを、世界で初めて開発したと発表した。

 高い効率でノイズも半減させるほか、信号の異常もすぐ検知し、故障も防ぐ。設計も簡易にできる。