2021.11.05 ヤマダ、業界初のオーダーカーテンシステム導入店舗と工場をオンラインで接続

「スマートオーダーシステム」の仕組み


 ヤマダホールディングスは、店舗と工場をオンラインでつなぎ、アドバイザーと相談しながらオーダーカーテンを注文できる業界初のシステム「スマートオーダーシステム」を開始した。非家電商品が売り場の半分を占める大型店「テックライフセレクト」9店舗に導入しており、今後他店舗にも順次展開していく考えだ。

 スマートオーダーシステムは、オーダーカーテンの製造・販売を行うインテリックス(和歌山市)と共同開発した。ヤマダは、スマートフォンからオーダーカーテンを注文できるシステムを昨年9月から開始しており、そこからインテリックスとの関係が続いていた。オーダーカーテンの価格は、税込み7700円と同1万1000円の二つだけとシンプルで、これも同じ時期から提案していた。

 店舗と縫製工場をオンラインで結ぶ接客システムの確立は、インテリックスとの関係に一段踏み込んだ形と言える。6月18日にオープンしたテックライフセレクト熊本春日店(熊本市西区)を皮切りに、これまでにオープンしてきたテックライフセレクト9店舗に新システムを導入。店舗のカーテンコーナーには、テレビ通話システムを設置し、インテリックスの縫製工場と接続。工場にいるカーテンアドバイザーと会話をしながら好みのカーテンを注文できる仕組みを整えた。

 スマホから注文する仕組みは、店頭サンプルに付いているQRコードから購入サイトに遷移することで実現している。リアル店舗とネット通販を連携させたもので、スマートオーダーシステムを導入しているテックライフセレクトをはじめ、非家電商品も取り扱う「家電住まいる館」を含む30店で現在、対応している。

 ヤマダは、店舗のデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)に力を入れている。電子棚札の全店導入のほか、LINEを使ったオンライン接客など店舗スタッフのDX支援サービスの導入も決めた。リフォーム事業でもリモート現調とバーチャル対応による営業支援など業務の効率化を進めている。