2021.11.08 レノボ・ジャパン、「竹」製パッケージでパソコン梱包頑丈で軽量、脱炭素にも貢献

レノボの竹製パッケージ。箱はテープを使わずに梱包できる構造になっている


 パソコン(PC)の梱包に「竹」を原材料とするパッケージを使用する取り組みを、PC大手のレノボ・ジャパンが進めている。竹製のパッケージはしなやかで頑丈な上に軽量で、使用後は堆肥にもなり、輸送コストの削減や脱炭素社会への貢献も期待されるという。

 レノボは、成長が早く芝のように再生可能で、国内各地に自生している竹に注目。主力PCの「ThinkPad(シンクパッド)」シリーズなどのパッケージに竹繊維を使った新素材を採用し、テープを使わずに梱包できる構造にした。これにより、テープを年間で1万9500削減したメートル削減したほか、プラスチックフィルムと粘着剤もそれぞれ50トン以上減らせたという。

 企業向けに複数台を納入する場合には、PC数台をまとめて梱包する「バルクパッケージ」を取り入れ、保管スペースや廃棄段ボールの低減化にも取り組む。

 同社の開発拠点である大和研究所(横浜市西区)の新サイトリーダー(責任者)に着任した塚本泰通執行役員は「船や飛行機で運ぶ際にもスペースが少なくて済むので輸送コストの低減や二酸化炭素の排出削減にもつながる」と胸を張った。(詳細は10日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します)