2021.11.25 録画データを暗号化し不正アクセスから保護スイスビット社がタフな産業用マイクロSDカード
スイスビット社の不正アクセスから保護できるマイクロSDカード
社会全体のデジタルネットワーク化やIoT化が進展する中で、産業用途で使用されるストレージ製品へのセキュリティー要求は一段と高まっている。外部からの不正アクセスによる重要データの改ざんを防止し、データを保護することが求められている。
こうしたニーズに対応し、スイスの産業用フラッシュストレージメーカー、スイスビット社(日本法人=スイスビットジャパン)は、強固なセキュリティー機能を搭載した産業用マイクロSDカード「iShield Camera(アイシールド・カメラ)」を開発、販売開始した。カード内に保存された録画データを暗号化し、不正アクセスから保護する。複雑な設定は不要で使いやすく、かつ高いセキュリティー性を実現している。
アイシールド・カメラのユーザーは、iCCTソフトウエアを利用し、初回使用時にPCを介してカードのセキュリティー設定を有効化し、ユーザーPIN認証を設定する。録画時はループ録画をサポート。カメラの電源を切るかカードを取り外すと、暗号化された保存データには、PIN認証なしではカメラ本体からでもアクセスできない。データへのアクセスは、iCCTでカードをロック解除できるPCでのみ許可される。
アイシールド・カメラは、16GBと32GBのマイクロSDカードをラインアップ。カードにはMLC(マルチレベルセル)ベースのNANDフラッシュメモリーが搭載され、高品質部材の使用により優れた耐久性と堅牢性を実現している。カメラ搭載ドローンやアクションカメラなど多様な産業用途で利用できる。