2021.11.24 【5G関連部品・材料特集】ニチコンアルミ電解コン 小型、高温度・長寿命に対応
ニチコンは、5G関連市場向けに小型、高温度・長寿命対応のアルミ電解コンデンサー、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー、小形リチウムイオン二次電池を取りそろえている。
チップ形アルミ電解コンデンサーは、5G基地局向けに高温度寿命125度5000時間保証の「UYA」を9月に発売。低蒸散性電解液を採用し、現行品より1.7倍長寿命化を図った。製品内空隙の確保や座板形状の最適化で、実装部品の大型化のため高温度化するリフロー条件でも良好なはんだ付け性を実現した。既存「UCZ」から1ランク高容量化した125度2000時間保証「UCH」とともに拡販していく。
導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーは、現「GYA」より1ランク高容量化し、許容リプル電流値も約1.2倍の125度4000時間保証「GYE」を投入した。125度4000時間保証「GYA」、105度1万時間保証「GYB」、135度4000時間保証「GYC」にそれぞれφ10×12.5Lサイズを追加。既存サイズの25~63Vの定格を拡充した。基板自立形アルミ電解コンデンサーは、同形で業界最高温度の125度3000時間保証「LHT」を発売。無人遠隔地での使用にも対応する。
小形リチウムイオン二次電池「SLB」はエネルギー密度とパワー密度を両立し、IoT、ウエアラブル機器に適する。最大20Cでの急速充放電性能を有し、10Cレートで25000回以上の充放電、マイナス30度での充電が可能。エナジーハーベストからの微弱電流を0.01Cという低レートで充電できる。破裂・発火の危険性が極めて低い。φ3.3、φ4サイズ品を追加、定格を拡大した。