2021.11.24 照明の電気代0円時代到来か?井之商、無給電照明システムの普及目指す

屋根に設置した採光ドーム

スカイライトチューブのカバーを外しを室内から見た様子スカイライトチューブのカバーを外しを室内から見た様子

自然光で照らされた部屋の様子自然光で照らされた部屋の様子

 自然光による照明で電気代0円の時代がそこまで来ている―。太陽の光をそのまま照明として利用するシステムを開発・販売している井之商スカイライトチューブ事業部(大津市)は、無給電照明システム「スカイライトチューブ」の普及に取り組んでいる。

 同製品は、屋根に取り付けた採光ドームで太陽光を採り込み、特殊なアルミチューブに反射させ室内に光を届ける照明システム。採光ドームは、人体に有害な紫外線や赤外線をほぼカットするため、家具や書籍が日焼けする心配がない。また、アルミチューブは99.7%の反射率を誇り、自然光をそのまま必要な場所に届けることができる。

 電気代の節約にもなる。採光ドームは効率よく光を集めるレンズ構造になっており、太陽が低い位置にあっても効率的に光を取り込むことが可能。そのため、日中は電気を付けずとも十分明るく快適に過ごすことができる。

 同照明システムの設置台数は全国で既に7800台を突破しており、住宅用だけでなく企業の工場などでも採用されている。

 井上昇社長は、「暮らしを、気分を、地球の未来を明るくするため、電気代のかからないスカイライトチューブを広めていく」と話し、今後さらに普及に努め、電気代0円の時代を目指していく。
(25日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します。)