2021.11.29 台湾スマートディスプレイ産業発展現況
工業局電資組呂副組長
台湾政府協力によるディスプレイ産業発展の政策手段
ディスプレイ産業は台湾の重点産業の1つであり、年間生産額は1.1兆新台湾元を超え、10万人以上の雇用を生み出し非常に重要な産業です。製品輸出制限と国際競争の圧力を受け、工業局は「スマートディスプレイクロスバウンドリィ応用及びフィールドプロモーション計画」と「スマートディスプレイクロスバウンドリィ提携及びシステムソリューション統合計画」を提案し、ソフト/ハードウェア・バーチャル統合・AI結合・5G等の技術統合を通し、スマートリテール・スマート医療・スマートモビリティ・スマート教育/エンターテイメントの4大応用に焦点を当て、国際的潜在力を持つディスプレイ応用ソリューションを発展させて産業を超えた提携・ビジネスチャンス創造を促進。成功案例を国際的に輸出させます。
新世代ディスプレイ技術の発展における台湾
現在、a-Si・LTPS・OLEDの3つのパネルコア技術を有しており、応用市場は携帯電話・NB・TV・自動車・産業用制御・医療などの分野をくまなくカバーしています。
群創光電(Innolux)は鴻海によってシャープとの協力により、パネル製造からテレビおよびディスプレイ製品の組み立てまでのワンストップビジネスをディスプレイ製品販売と一つに合わせ、上流のパネル製造関連及び下流の販売ルートを併せ持つ統合型ディスプレイシステムサプライヤーになりました。
また、現在最も注目されているMini/Micro LED技術を友達(AUO)・群創(Innolux)・晶電(Epistar)・隆達(Longda)・錼創(PlayNitride)・彩晶(Micro Crystal)等の主要メーカーや工研院が積極的に開発を開始、更にはApple製品が新たなディスプレイ技術におけるLEDニーズ急増をもたらし、多くの台湾メーカーがAppleのサプライチェーンに参入しています。
ディスプレイ応用領域案例
私共の執行チームの努力による幾つかの案例を参考にして頂きたく挙げさせていただきます。これらの案例に基づき将来的に双方が実際的な展開においてより多くの提携を発展させることを望んでおります。日本と台湾の人々の感情は非常に近い事もあり、参考になるのではないでしょうか。
スマートリテール分野と関連して、実際の場所の4Dフルカラーインタラクティブフロアタイルは、三商電脳(MDS)のセンシング技術を利用し4K高解析コンテンツ設計と組合せ、友達光電の最新LEDフロアスクリーンディスプレイモジュールおよび晶彩亞太のシームレス接合技術を結合させ、国内外の観光客は400近くある台北101展望台にて360度全視野で台北市街全景を見渡せます。
次に、スマート教育/エンターテイメントの観点から、私共は群創光電と台北MRTの提携を手助けし、5G・AIoT技術を融合させ、台北MRT西門駅にて、メトロラボという8Kビデオウォールを限りなくに繋ぎ合わせたオープン式没入型演劇場を打ち立て、将来的に西門町地下街まで延ばし、若者の新たなチェックインインポイントにします。
日台ディスプレイ産業提携提案
激動する市場・携帯電話市場の悪化及び需要の多様化による影響を受け、パネル業界は規模の競争から価値の競争へと駆り立てられましたが、5G通信時代の到来とともにAI人工知能が発展しました。台湾企業は重囲を突破しスマート応用を結合させ差別化された利点を発展させましたが、日本企業はディスプレイ産業においては上流にて高品質且つ先進技術を有しており、その事が非常に重要な位置を占めています。日本と台湾双方は上/中/下流をディスプレイコンポーネント・システム・完成品機械及び応用フィールド等の製品とビジネスモデルと繋ぎ合わせることを通して、高価値製品の構成に向けたスマートディスプレイ製品の応用・産業チェーン提携・ビジネスモデル発展に関する進歩が可能です。
更に、日本はスマートリビングを重視する国であり、Society 5.0を推進する過程で、台湾はすでに「スマートリテール・スマート医療・スマートモビリティ・スマート教育/エンターテイメント」におけるディスプレイ関連の応用及びフィールドを有しています。日本へ移転或いは日本の経験から学ぶことのどちらにしろ、スマートディスプレイ業界では更に多くの相互補完的な提携があります。