2021.11.30 【産業機器・ロボット用部品特集】スミダコーポレーション各種トランスなど供給、産業機器向けなどパワーデバイスに対応

左からPFCチョーク、共振チョーク、共振トランス

 スミダコーポレーションは、産業用ロボットなど、産業機器向けにパワーデバイスのトレンドに沿って、各種トランス、チョークなどを供給している。

 電源における小型、高効率、低損失、高耐圧化に向けて、パワーデバイスは、通常のシリコン(Si)ベースから、GaN(窒化ガリウム)やSiC(炭化ケイ素)などへの展開を強めている。

 同社も、こうしたパワーデバイスに対応したトランス、コイルの新製品開発を加速している。

 トランスは、GaN対応低背大電力トランスが、オン・セミコンダクター社の300W出力GaN小型電源ユニットのレファレンスデザイン向けに多数搭載されている。

 また、33.5×30.5×高さ13ミリメートルのPFCチョーク、15.5×18.5×高さ10.5ミリメートルの共振チョーク、22×25.5×高さ18ミリメートルの共振トランスなども生産している。

 さらに、IGBTのU、V、W相ゲート電源、アナログ用電源、デジタル用電源、インターロック電源などを一つのトランスで供給する多出力トランスも設計し、小型化に貢献する。

 このほか、産業機器向けにはパワーインダクターも柔軟に供給できる体制を整えており、小型で大電流対応のフェライト系パワーインダクター、メタル系パワーインダクターにより、多様化するニーズに応えている。

 同社は、成長戦略として、自動車、インダストリー、コンシューマーの3市場を重点戦略分野としている。中でもインダストリーについては、事業規模の拡大に注力している。