2021.11.29 家電量販店 ボーナス、クリスマスに照準暖房機や調理家電訴求
暖房器具などを買い求める来店客で混雑した仙台市のヨドバシカメラマルチメディア仙台
ボーナス支給やクリスマスプレゼント需要を当て込んだ家電量販店の販促が活況を帯びている。暖房器具や調理家電、玩具など購入のきっかけが増えるこの時期、フェアや体験会を通じて来店客にアピールしているほか、関西では新店オープンに注目が集まった。
ビックカメラ池袋本店(東京都豊島区)の店頭では、ライフスタイルブランド「ブルーノ」の調理家電を実演。デザイン性に優れる同社製品は「プレゼントにも好適」と焼きそばやポテトサラダ、ワッフルなど定番メニューを調理し、来店者にアピール。商品購入者には成約記念品として、レシピブックやシリコーン調理スプーンをプレゼントした。
ビックカメラ名古屋JRゲートタワー店(名古屋市中村区)は、12月3日まで「歳末くらし応援セール」を開催。暖房器具や加湿器を購入する夫婦や家族連れなどにぎわったほか、ダイソンのスティッククリーナーの体験会では最軽量モデルをアピールした。
エディオン広島本店(広島市中区)でも歳末セールと並行して、12月末まで調理家電フェアの「楽食家電まつり」や、健康・理美容家電のまとめ買いを促す「美活フェア」、浴室暖房機などを提案する「冬のあったかリフォームフェア」を開催。年末に向け積極的な販促が行われている。
関西では上新電機宝塚店(兵庫県宝塚市)が26日に新規オープン。開店時間を30分前倒しするほど盛況だった。半導体不足の影響で品薄となっているプリンターやカメラなどの在庫を充実させたことで、これらを目当てに来店するお客も多かった。
同日にはエディオン トナリエ南千里アネックス店(大阪府吹田市)もオープン。売り場面積を前店舗の2倍近く(2000平方メートル超)まで広げ、携帯電話やリフォーム商材、おもちゃなどのコーナーを導入。客層の拡大を目指す。同店は「ボーナス商戦やクリスマスに向け、チラシなどを通じて品ぞろえのさらなる充実を案内し、来店の機会を増やしたい」と力を込めた。
(30日付、電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します。)