2021.12.17 ドコモ四国など 日本初マルチアングル映像伝送高知競馬でトライアル成功

タブレットでリアルタイムに視聴

マルチアングル映像配信マルチアングル映像配信

 NTTドコモ四国支社と、エレパ(高知市)、ミライト(東京都江東区)は、スポーツ観戦の新たな視聴スタイル普及を目的に、高知県競馬組合協力の下、11日に「8K ROIカメラシステムおよび5Gを活用した競馬レースのマルチアングル映像伝送」のトライアルに成功した。「8K ROIカメラシステム」と第5世代移動通信規格5G通信を利用したマルチアングル映像伝送は日本初の事例となる。

カメラ1台で5台分の映像
取得するシステム

 今回のトライアルでは、高知競馬場で開催されたレースを「8K ROIカメラ」で撮影し、そこから切り出したHD映像を5G通信と「ドコモオープンイノベーションクラウド」を利用して伝送した。8K ROIカメラは、四つのHD映像を出すことができ、1台のカメラで従来の5台分に相当する映像を取得するカメラシステム。

 来場者にドコモが準備したタブレットを貸し出し、レースを多視点でリアルタイムに視聴してもらった。体験した来場者からは「面白い取り組みだと思う」というコメントが聞かれた。

 高知競馬関係者は「来場者がマルチアングル映像配信を楽しむ様子から、高知競馬の新たな魅力発見につながる可能性を感じた」と話し、同システムの有効性が確認できた。

 今回のトライアルは①8K ROIカメラシステムおよび5Gを活用したマルチアングル映像配信②Tig技術を活用した競走馬の参考情報確認機能の有効性の確認。

 各社の役割はエレパが運用サポート。ミライトが低遅延マルチアングル映像配信システムの構築。ドコモがドコモオープンイノベーションクラウド、5G回線の提供とプロジェクトの全体管理を担う。(高知)