2021.12.17 大型家電を市価で買い取りノジマが業界初のサービス
下取りチェッカーの利用イメージ
ノジマは17日、大型家電の買い取りサービスを9月に始めたと発表した。商品の買い替え時に不要家電を引き取るサービスはこれまでも行ってきたが、買い取りまで踏み込むのは同社にとって初。家電の買い取り価格が事前に分かる「下取りチェッカー」を運営するアシスト(横浜市港北区)と業務提携して行っている。
ノジマ全店で9月1日から、下取りチェッカーによる買い取りサービスを開始した。対象はテレビ、ドラム式洗濯機、中・大型冷蔵庫で、今後対象商品も追加していく予定だ。
下取りチェッカーは、無料通信アプリ「LINE」を使い、市価に合わせた買い取り価格を提示するサービス。LINEアカウントに友だち登録し、商品の型番などを入力すると買い取り価格が簡単に分かる。判定の結果、値が付く「下取り証明書」のほか、「無料下取り受付票」「対象外」のいずれかが出る。ノジマ店舗での買い替え時に、「下取り証明書」または「無料下取り受付票」を提示すると、購入家電の納品時に実際に下取りし、検品が終わり次第、ユーザーの指定口座に代金を振り込む流れだ。
リユース品として買い取るため、通常かかるリサイクル料金が不要になる。大型家電を一律価格で買い取る下取りサービスはこれまでもあったが、市価に合わせて買い取るのは「家電量販店として初」(ノジマ広報)とする。買い取った商品は、リユース企業間の売買を仲介するアシスト運営の「クシリキマーケット」で販売する。
下取りチェッカーを使った買い取りサービスは現在、1日当たり20人ほどの利用状況という。店頭案内などを通し、今後、利用を広げたい考えだ。