2021.12.29 DNPが立体臓器「ミニ腸」試験販売生体に近い特性持つ

細胞培養用フラスコに入った「ミニ腸」

 大日本印刷(DNP)は、生体の腸に近い特性を示す立体臓器「ミニ腸」を研究用途で試験販売する。再生医療や創薬への応用が期待できるという。2025年度の量産を目指す。

 ミニ腸は、複雑な構造、機能を持つヒト腸管をそのまま小さくした立体臓器。腸上皮細胞だけでなく筋肉細胞や神経細胞を持ち、ぜんどう運動や物質の吸収・分泌といった生体の腸に近い機能がある。

 同社は17年、国立成育医療研究センターと共同で、ミニ腸の創生...  (つづく)