2022.01.05 メタバースなど最新動向のCES開幕ソニーのEV商品化へ VR進化でゲームやコミュニケーションも

ソニーの記者向け発表


 世界最大規模のエレクトロニクス総合展「CES2022」が5日(現地時間)、米ラスベガスコンベンションセンターで開幕する。世界の主要エレクトロニクスメーカーや、自動車メーカーなど2200社以上が出展し、近未来社会を提案する展示やデモを、リアル(対面方式)やオンラインで展開する。近年、自動車メーカーの出展も多く、CASE関連の展示や実演のほか、AV機器や家電についても単体での提案ではなく、メタバースのほか、IoTやAI(人工知能)活用でネットワークされるソリューションとしての提案が盛ん。

 日系勢からも、CESに合わせた新製品・ソリューション発表が相次ぐ。ソニーは記者向け説明会で、試作を進めるEV「VISIO-S(ビジョン エス)」加速へ向け、主体となる会社「ソニーモビリティ」を今春に立ち上げると表明。市場投入を本格検討すると明らかにした。従来は試作との立場を強調していたが、商用化への待望論も強かった。ドローンも手掛けるなど、センサー技術やロボティクス技術の開発の一環としても、モビリティーを進めるもようだ。

 また、進化させたVR機能の「プレイステーション VR2」のほか、eスポーツを強化。実際のアスリートらの動きをAIなどでデータ化し、3次元コンテンツにする技術を開発、競技主催者ら向け展開を検討すると明らかにした。

 このほか、キヤノングループのキヤノンUSAは、「ポストコロナも見据えた取り組み」として、オンライン会議向けのソリューションや、自身の映像を使う3D映像でVRコミュニケーションできるアプリ開発などを表明。パナソニックは、コロナを踏まえブースでは映像を流し、出展はオンライン中心としたが、環境を主テーマに取り組みや技術を幅広く紹介する。

 ほかにも、韓国企業や中国企業の動向なども注目されている。(6日以降の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)