歌手・俳優の杉良太郎が、脳性まひで寝たきりの生活を送りながらも20代の“声なき詩人”として活躍する堀江菜穂子さんの詩集を基に、両A面シングル「世界の中で／ありがとうの詩（うた）」（テイチクエンタテインメント）を19日に発売する。2曲とも堀江さんの詩の世界観に感銘を受けた杉が作詞し、弦哲也氏が作曲した。

　詩集を基に作詞をしたのは初めてという杉は「売れなくてもいいから何か形に残せないかと考えて挑戦した」と話す。この曲への思い入れも強く、何度もやり直し、曲を完成させたという。杉は「歌謡曲っぽくしたくなかった。曲についての注文はしにくいが、伝えてもらった」と振り返った。

　昨年12月に完成した楽曲を堀江さんに届けたという杉。「彼女は楽曲を聞きながらとても喜んでくれた」と笑顔を見せた。ファンに向け、「メッセージを込めた曲なので、みんなにも聞いてもらいたい」と呼びかけた。