2022.01.13 グループ全体で売上高17%増アイリスオーヤマ21年度決算速報

決算を発表する大山社長

 アイリスオーヤマは13日、2021年度(1~12月)の決算速報を発表し、グループ30社の売り上げが前期比17%増の8100億円になったことを明らかにした。アイリス単体では同14%増の2494億円。主力に成長した家電事業が1500億円を稼ぎ出し、アイリス単体で6割を超える構成に拡大した。

 決算会見に臨んだ大山晃弘社長は「前半は好調だったが、後半にかけてコロナ特需の一巡により、売り上げ成長が若干目減りした」と説明。22年度にグループで1兆円の売り上げ目標を掲げてきたが、「サプライチェーンの混乱や、世界的なインフレに対応することが先決」(大山社長)とし、目標を一年先送りした。

 同社は22年度、グループで9800億円、アイリス単体で3000億円の売り上げを目指していく。家電事業の強化に加え、自動掃除ロボや配膳ロボといったロボティクス事業など、非接触や人手不足解消につながるB2B事業の加速も狙う。

 大山社長は「1年のスパンで見れば、ウィズコロナの状況が終わるのではないかと思う」とし、ポストコロナを視野に入れた製品開発に本腰を入れる考えも示した。