2022.01.15 混雑状況をリアルタイムで「見える化」東急、阪急、東工大が実証実験

十三駅のサイネージのイメージ

 列車内の混雑状況を把握するのは、実は難しい。荷重によって車体が受ける影響を示す「応荷重」のデータ活用もできるが、データをとれる列車は限られている。そんな中、混雑状況をリアルタイムで「見える化」する実証実験を、東急電鉄と阪急電鉄が東京工業大学と協働して進める。

 乗客の持つスマートフォンのブルートゥース信号を、駅に設ける装置で取得。AIで解析しつつ、ホームに置くカメラからの情報とも組み合わせる。東急は、通過列車の速度が出る駒沢大学駅で展開し、乗客のアプリへのデータ提供を進める。阪急は、複数路線が乗り入れ混雑する十三駅などで展開し、同駅にサイネージを設ける予定。

 通勤・通学などで「密」を少しでも避けたい人は多い。乗客の利便性アップとともに、将来はダイヤ作りや駅レイアウトの参考データになる可能性もある。
(1月17日付の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します。)