2022.01.17 「DXとEXで世の中に貢献」電子部品大手・TDKの石黒社長語る

インタビューに答える石黒社長(手前は電波新聞社・平山勉社長)

 大手電子部品メーカーのTDKは、エレクトロニクス需要の回復を捉え、好調に業績を拡大させている。今年度上期(21年4~9月)の連結業績は、売り上げ・営業利益ともに過去最高を更新し、今年度通期の業績予想も上方修正した。

 同社は今年度から新中期経営計画「Value Creation 2023」をスタート。中計最終年度の23年度(24年3月期)の定量目標として、「連結売上高2兆円」などを掲げる。

 同社の石黒成直社長は、22年の業界展望について、「デジタル化による技術変革の流れや、リニューアブルエナジーの導入拡大の動きは今後も止まることは考えられない。今後の電子部品需要は、マクロ景気によるアップダウンはあっても、DX(デジタルトランスフォーメーション)とEX(エネルギートランスフォーメーション)への大きな潮流の中での優位性は変わらない。22年も絶対に需要は低迷しないという自信を持っている」とし、「今後もわれわれの電子部品でDXとEXに貢献していくことで、世の中に役立っていきたい」と語る。

 また、赤字が続いていたセンサー事業についても、今年度2Q(21年7~9月)に四半期ベースでの黒字化を達成し、来期以降の通期黒字化にもメドがついてきたという。
石黒社長は、22年に向けた抱負について、「より多くのカスタマーやコンシューマーをリッチにしていくための能力をブラッシュアップしていく年にしたいと考えている」と話す。
(インタビューの詳細は、電波新聞・電波新聞デジタル1月14日付に掲載。)