2022.02.07 タムラ製作所、売上高20%増4~12月連結
タムラ製作所の2022年3月期第3四半期(21年4~12月)連結決算は、売上高が19.5%増えたものの、利益面では原材料価格高騰の影響が、主力事業である電子部品関連事業と電子化学実装関連事業の両方に及び、厳しかった。
電子部品関連事業は、電動工具向けチャージャーやエアコン向けリアクター、産業機械向けトランス・リアクターなどは堅調。一方、車載用リアクターは、顧客における半導体不足、新型コロナウイルス感染症の再拡大による減産の影響が一時的に生じた。
電子化学実装関連事業は、エレクトロニクス市場の生産活動の回復で、ソルダーペースト・ソルダーレジストが堅調。ただ、ソルダーペーストの主要な原材料であるスズの価格の高騰が続き、利益率の回復が遅れている。実装装置事業は、日系車載メーカー向けを中心に回復基調にある。
情報機器関連事業は、主力製品である放送機器について、ネットワーク化をはじめとする将来の技術変化を見据えた新製品の開発費用発生が先行している。