パナソニック サイクルテックは25日、スポーツe-バイクの新ブランド「XEALT（ゼオルト）」を立ち上げると発表した。第1弾として日本人の体型を考慮し、取り回しの良さを追求したマウンテンバイク（MTB）モデルの新製品「M5」を4月8日に発売する。初年度販売目標は300台。

　新ブランド・ゼオルトは「生活の中に、ココロ踊る時間を創る」がコンセプト。ユーザーに「走りを愉しむ」「アクティビティを愉しむ」「人との繋がりを愉しむ」機会を提供。ラインアップを充実するため今回発売するMTBタイプのほか、スポーツユーティリティーモデルやライトスポーツモデルなどにも新ブランドを展開。「3年内に数機種数品番を発売する」と同社の稲毛敏明社長。

　第1弾となるM5は日本人が扱いやすいサイズを最優先した車体設計とした。ホイールに取り回しの良い27.5型ホイールを採用。幅広い身長に適応する2フレーム（420ミリメートル、360ミリメートル）で展開する。

　ドライブユニットは欧州市場で高評価を得たGXドライブユニットを日本市場向けに初めて採用し、再チューニングした。最大トルク90Nmによるパワフルアシストと4種類の走行モードにより、最適な走りと、ライダー自らが自転車を操る楽しみを両立した乗り味を実現した。トレイルでの乗り降りや下り坂でサドル高を下げることができる、ドロッパーシートポストも採用した。

　そのほか、視認性の高いカラー液晶ディスプレーを採用したサイド液晶ディスプレースイッチも搭載。走行時にグリップを握りながらでも操作しやすいキーレイアウト。同社で初めて採用したBluetoothの接続により、スマートフォン用アプリのkomootと連動し、簡易ナビゲーションの表示が可能となった。

　新製品は2色展開でブルブラックとスターライトシルバーの2色。スターライトシルバーは7月発売予定の限定モデル（50台）。メーカー希望小売価格は44万2000円（税込み）。

　今後新製品の体験イベントを1カ月に1回開催予定。4月はガイド付きツアーを和歌山県橋本市で開催予定。オフロード体験なども各エリアで行う。稲毛社長は「日本でも喜んでもらえるスポーツe-バイクの文化を作りたい」と語る。

（28日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します）