2022.03.18 鉄道設備、「突然の事故を防げ」古河電工がDXサービス開発中

鉄道関連の技術が紹介された展示会

「みちてん」のサイト「みちてん」のサイト

 鉄道の周辺設備類のメンテナンスが、課題になっている。信号や電柱といったものだが、人手不足や中小事業者の経営事情などから、手が回りきらない場合もある。地震などの災害はむろん問題だが、そうでなくても、突然の倒壊などで「インシデント」となったいくつかの例も記憶に新しい。

 そこで古河電気工業は、道路の付属物を維持管理する「みちてん」シリーズを応用して、「てつてん」(仮称)のサービスを開発中だ。

 イメージとしては、ドライブレコーダーや位置情報の機器を積んで走行。そのデータを使えば、デジタルでリスト化できる、という仕組み。見えるものをほとんどすべて対象にでき、リストに加え、写真や点検表などを生成できる。周辺状況の観察や、建築限界(障害となる工作物などが許されない範囲)の確認などを、パソコン上でできる。こうしたデータの一元管理を進めるものだ。

 「みちてん」シリーズは、上記のようなシステムを道路について進めている同社の先行サービス。道路の周辺設備の維持管理で、多くの自治体などに活用されている。同様に、鉄道事業者の間では、省人化、作業のスマート化などが課題なだけに、DX活用が今後も広がりそうだ。

(21日付電波新聞・電波新聞デジタルに詳報します)