ルネサスエレクトロニクスは3月16日深夜に発生した福島県沖地震で操業を停止していた那珂工場（茨城県ひたちなか市）および高崎工場（群馬県高崎市）が、17日から一部工程（テスト工程）で生産を再開したと発表した。

　両工場とも3月23日をめどに地震発生前の生産能力に回復する見込み。仕掛品の被害状況については現在確認を進めており、23日をめどに概要を把握する予定だ。

　17日朝からテストの一部工程で生産再開していた米沢工場（山形県米沢市）は、18日に全工程で生産を再開した。

　サプライヤー、協力会社を含めたサプライチェーン全体での影響については、人的および設備面で大きな被害がないことを確認したとしている。

キオクシアも回復

　地震の影響で一部の製造装置が停止したキオクシアホールディングスの北上工場（岩手県北上市、フラッシュメモリー製造）では、19日に通常稼働に回復した。地震による生産への影響は限定的という。