2022.04.13 PC選定からセットアップまでクラウドにお任せIT部門の負担を軽減する横河レンタ・リース「Cotoka」

 企業のIT部門は、各社員のPCの運用管理や更新業務、問い合わせへの対応などに追われ、最も注力したいデジタルトランスフォーメーション(DX)にリソースを割くのは容易ではないのが現状だ。

 横河レンタ・リースはパソコンやIT機器、計測器レンタル事業のほか、PC運用サービスを手掛ける。13日にIT管理者の業務を省人化するためのクラウドサービスを提供開始した。

 「Cotoka(コトカ)」は、「モノからコトへ」を意味する「コト化」から。コロナ禍で加速したリモートワークの普及を背景に、自己所有よりも使いたい時に必要なだけハードウエアを利用するニーズに対応したサブスクサービスだ。

 コトカでは、社員はIT部門を介さずにPCを手配する。例えば、「月額利用料3000円、B5ノートサイズで期間3年」といった契約内であれば、どのメーカーのPCを選ぶかは原則社員の自由だ。

 IT部門の負担が大きいセットアップもクラウドで自動実行。企業・社員ごとのセキュリティーポリシーを含む設定が行える。

 「インターネットにつながらない」といった問い合わせや故障時の交換も同社のヘルプデスクが対応するため、IT担当者の手を煩わせることがない。

 PCで作業したデータはクラウドに保存され、PCを紛失しても情報漏えいの心配がないのも安心。管理者は各PCのスペックや利用年数、故障履歴、更新時期などのデバイス管理も一括で行える。

 慢性的な人手不足に悩むIT部門をPC運用管理から解放し、人材の有効活用につなげることが期待できる。

 ただ、助かるのはIT管理者だけではない。

 IT部門の業務が渋滞するとエンドユーザーの社員にとっても損失。必要な時に必要なタイミングでサポートが受けられることで、社員の便宜や生産性向上への寄与を図るのもコトカの狙いだ。

(13日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)