2022.04.21 素粒子活用し「気象津波」観測に成功東大やNECなどの国際チーム

設置されているモジュールの様子(提供=東大)

 宇宙から地球に降る宇宙線。それが大気に衝突してできる素粒子ミュオンを利用して海洋現象を観測する研究に、東京大学や九州大学、NECをはじめ国際チームが取り組んでいる。従来、ピラミッドや火山などの「透視」に使われる技術の発展形で、このほど、地震など以外で起きる「気象津波」の観測に、東京湾で成功した。世界で初の成果。

 気象津波は先日、トンガの噴火をめぐって改めて注目されたばかり。研究者は「低コスト、メンテナンスフリーの技術」と国際的な展開をめざす。日本発の産学連携のIoT技術が、世界の防災や、地球科学の進展につながりそうだ。

(22日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)