2022.05.06 TEDが「工場DXパッケージ」を提供製造業の現場改善支援

工場のデジタル化ツール「CX-D」画面

 東京エレクトロンデバイス(TED)は、導入後に即始動可能な製造業の現場改善を支援する「工場DXパッケージ」を開発、提供開始した。

 製造現場の主な生産ロス要因には、「設備の故障」「刃具交換」「チョコ停」「制御不良」「環境影響」「調整ミス」などがある。

 同パッケージは、こうした状況をデジタルで可視化、ロス要因をデータ解析から特定して改善策を現場に反映する。「課題の抽出」「原因調査」「改善効果の可視化と横展開」といった一連の改善プロセスの業務をデジタルトランスフォーメーション(DX)化することで、生産性の向上に貢献する。

 同パッケージは、工場のデジタル化ツール「CX-D」が設備の稼働をデジタルで捉え、データから課題を抽出、監視する。工場内の多様な設備やセンサーと接続してデータを収集・記録するほか、データ取り始めから利用できる「クイックAI異常検知機能」で異常を検知。プログラミング開発は不要で、画面からの設定作業ですぐに利用できる。

 現場業務の改善ツール「CX-M」が、データからロス要因を特定して改善対策を現場に反映する。異常検知・要因調査・状態診断の分析作業をCX-Mが1台で対応し、設備の予知保全、製造工程の異常検知、品質不良の要因をデジタルデータから調査し、分析結果など、生産ラインの良否判断に用いる情報を分かりやすく可視化して、改善検討作業の質を向上させる。

 従来のデータ分析専門家による分析作業や、エンジニアによるプログラム開発作業を自動化できるため、ものづくり現場の技術者が本来の業務に専念でき、現場業務の改善を効率化する。

 同社は工場DXに取り組み中、検討中の顧客に対して、オンライン会議形式で現場改善のサポートを進める。