2020.01.01 【AV総合特集】20年のAV市場明るい話題が豊富
20年は、AV市場にとって明るい話題が豊富だ。一番は東京オリンピック・パラリンピックの開催で、この一大スポーツイベントはテレビやレコーダの市場にとっては追い風になる。加えて技術的な進展も目まぐるしい。
高精細4K放送がより身近になるとともに4Kテレビが当たり前の世界になってきた。近未来のテレビだと思われていた有機ELや超高精細8Kテレビも視聴できる場所が増えている。インターネット環境の整備により、どこでも好きな映像や音楽が楽しめるようにもなってきた。
ブルートゥースなどのワイヤレス技術も進化し、ヘッドホンやスピーカのワイヤレス化も本格化。20年は様々な機器がネットワークでつながる〝コネクテッドな世界〟が本格始動する。
大画面高画質の4Kテレビ
20年の一つの目玉は、4Kテレビだろう。迫力のある映像を大画面高画質で楽しみたいという声は根強い。テレビ購入者の多くは画面サイズを気にしている人が多く、東京2020大会を大画面高画質で楽しみたいという潜在需要は多いとみられる。主要メーカー各社は、今年も画質と音質に磨きをかけた製品展開を計画中だ。
今年はレコーダの動きも注目される。各社のレコーダは4K対応が進むとともに、時間を選ばずに好きな番組を楽しめる機能、見たいシーンを効率よく見られる機能や、スマートフォンなどで宅外視聴もできる機能なども付く。
オリンピックの見たい競技を好きなタイミングで見られる4Kレコーダは、4Kテレビとともに提案するチャンスだ。さらに4Kチューナを内蔵する機種も増えてきたことから、4Kチューナ非搭載の4K対応テレビ購入者に向けても提案できるだろう。
ハイレゾ化が進むオーディオ
映像に加え、音への提案も進む。今、Hi-Fiオーディオの世界も再び熱くなってきている。CDより高音質なハイレゾリューション音源により、高音質で音楽を楽しむ世界が一気に広がってきた。この数年はハイレゾ対応機器が増えるとともに、あらためてアナログレコードへの回帰も見られる。
これと並行してヘッドホンの世界も転換期を迎えている。高音質化が進むとともに、この一年はブルートゥースによる完全ワイヤレスヘッドホンも充実。今年はワイヤレスが一つのキーワードになりそうだ。
安心安全を重視のカーAV
カーAVも大画面・高画質・高音質の流れが加速する。市販ナビは使い勝手の良さだけでなく、安全性やエンターテインメント性も求められる。この数年は大画面ナビが主流になるとともに、安心安全を重視した機能も充実している。
音声での操作や見やすい地図表示なども特徴だ。スマホとの連携も本格化。出発前からドライブ中、目的地に着いた後まで、様々な情報を提供できる。さらに高音質化も進み、ハイレゾ対応だけでなく高音質スピーカなど周辺機器も充実しており、20年以降は音の提案も加速するとみられる。