2022.05.30 バイナリー発電、各地に広がる温泉地など地熱発電普及の担い手に

わいた温泉郷にある旅館山翠

 地熱資源を有効活用するために期待されているバイナリー発電が広がりを見せる。温度が低い熱水でも沸点の低い媒体を介して再生可能エネルギー電力を生み出せる。地熱発電としては小規模な設備が多いが、資源が豊富な温泉地などで導入しやすい。国内には2万を超える温泉施設があるとされ、地熱発電普及の担い手になりつつある。

 九重連山のふもとに位置する熊本県小国町の「わいた温泉郷」。ここで4月下旬に本格稼働したのが山翠パワー地熱発電所だ。

...  (つづく)