2022.06.01 【JECA FAIR特集】大崎電気工業コンパクトEMシリーズ、通信機能や発信装置搭載

新型コンパクトEM(A1GA-RLS31)

 大崎電気は「新時代の計測と施工をスマートに」をテーマに出展。ゼネコンやサブコン、ビル管理会社、設計事務所などに向けたコンパクトEM(電子式普通電力量計)シリーズの新製品をメインに展示する。

 新型コンパクトEMには通信機能を搭載したタイプを用意。オプションの赤外線通信機器を使えば、指針値や製造番号、電圧・電流値などの計器情報を無通電状態でも取得できる。逆方向電流の計測も可能。1台で消費側、発電側双方の計量に対応する。

 パルス発信装置付きのタイプも用意した。カレントループ、RS-485の2種の電文通信を採用し、電力量計から中央監視装置に正確なデータ伝送ができる。

 停電時でも指針値を表示。取り付け作業の前後に指針値を確認でき、施工時の利便性が向上する。小数点2桁まで表示桁数を増やし、現場の目視チェックを短時間で行える。

 電力使用量は1分単位で取得可能。レンタルオフィスの従量課金制や製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に役立てることができる。

 オプション機器と組み合わせて誤結線防止システムを構成できることも特徴だ。コンパクトEMの赤外線通信と周辺機器を用いて計器情報を取得するとともに、配線状態の判別ができる。施工時チェックを簡易化して、配線間違いへの気付きを促せる。

 コンパクトEMは工具なしで交換可能。作業時間を大幅に短縮でき、配線間違いを減らせるのもメリットだ。

 展示ではクラウドで端末からデータ管理ができるエネルギー管理プラットフォーム「O-SOL」(オーソル)とO-SOLを活用したソリューションを紹介。新製品の集中自動検針システム「MR64C」は機器本体で64点の検針ができ、端末機を利用すれば最大128点に増やせる。「小規模検針システム」は、LTE通信とクラウドを使って30分単位でのデータ収集が可能だ。