2022.06.01 【JECA FAIR特集】東芝ライテック照明のIoT化で付加価値を提案

ラインアップに追加した「UVish 据置タイプ100」

 東芝ライテックは、カメラとLED照明を融合した「ViewLED(ビューレッド)」を活用する「人流分析サービス」を提供し、照明のIoT化で付加価値を提案していく。

 ビューレッドを使ったサービスは、2020年11月に第1弾として、工場内における「安全アラートサービス」の提供を開始した。昨年11月、それに続く第2弾として、人流分析サービスを追加した。

 人流分析サービスでは、天井設置というLED照明の利点を生かし、人工知能(AI)で人の動きを解析し、座標データとして取得。その情報を画像上に軌跡として描画することができる。

 人の動きを映像としてクラウド上で遠隔閲覧・録画・管理できる上、任意の時間帯の人の軌跡なども数値化・可視化が可能となる。工場や倉庫などでの人の行動状況の把握や改善対策をサポートしたい考えだ。

 一方で、コロナ禍で高まる衛生・清潔ニーズに応える展開も強化。深紫外線LEDと光触媒フィルターを使った除菌脱臭機「UVish(ユービッシュ)」を昨年7月に製品化したが、それに続く製品として据置タイプと壁掛タイプをラインアップに追加した。

 従来製品は30平方メートル(約8畳)という小空間向けだったが、新製品は100平方メートル(約25畳)の大空間向け。病院の待合室や社会福祉施設の食堂、学校の教室など、より広い空間での利用に向けて提案していく。

 据置タイプは、小型な光源である2種類の紫外線LED(除菌用、光触媒用)を除菌方式に採用することで、奥行き150ミリメートルの薄さを実現。シンプルなフォルムで壁面にすっきり収まる。

 壁掛タイプは壁面に設置することにより、床面のスペースを確保できる。床面に機器を置かないため、例えば社会福祉施設では車いすや歩行の邪魔になりにくい。また、幼稚園や保育園では子どものいたずらや接触・転倒事故のリスクを回避できる。