2022.06.28 【複合機&プリンターソリューション特集】コニカミノルタジャパンタブレット型多言語通訳サービスなど新ソリューション注力

多言語通訳サービス「MELON]

 コニカミノルタジャパンは、自社実践による働き方改革の経験・ノウハウをソリューション提案している。働き方のあるべき姿をコンセプトとしてまとめたソリューション「いいじかん設計」では、「創造じかん」「自分じかん」といった〝いいじかん〟を増やすことで、生産性・創造性を高めることを支援している。また、早くからテレワークに踏み切り、「紙中心の仕事の見直し」などで成果を上げている。

 こうしたソリューション提案強化の一環として、4月1日付でデジタルワークプレイス事業部にICW(インテリジェント コネクテッド ワークプレイス)事業推進統括部を新設した。

 コニカミノルタ本社の新規事業開発機能を移管、「技術主導でなく、マーケットに近いところから発想」(一色恒二デジタルワークプレイス事業部ICW事業推進統括部統括部長)し、「働き方の変化に対応した、人、モノ、情報などがつながるオフィスを実現するソリューションの開発」に取り組んでいる。

 現在、新たなソリューションとして注力しているのが、タブレット型の多言語通訳サービス「MELON(メロン)」「KOTOBAL(コトバル)」とオンラインマニュアルサービス「COCOMITE(ココミテ)」。

 MELON、KOTOBALは、いずれもタブレットを使った多言語通訳サービス。人工知能(AI)による機械通訳と、オペレーターを介したビデオ通訳を利用できるので、母語が異なる相手でも、早く正確にコミュニケーションを取ることができる。MELONは、医療機関向けコミュニケーション支援サービスとして、KOTOBALは、自治体・行政向け多言語通訳サービスとして提供している。

 両サービスは、既に100を超える病院や自治体窓口などで利用され、最近は在留外国人の多い複数の都道府県で、宿泊療養施設および臨時医療施設でも活用されている。

 KOTOBALは、ウクライナ避難民の受け入れを支援する自治体の要望を受け、新たにウクライナ語を追加。現在、31言語に対応している。業界初の「やさしい日本語AI音声翻訳サービス」も、4月から開始している。

 COCOMITEは、オンライン上でマニュアルを作成し、運用できるサービス。よりセキュアな環境でマニュアル運用ができるよう「IPアドレス制限機能」などを搭載。また、マニュアルの更新履歴管理と「承認フロー機能」などを追加している。全国100拠点以上ある大手企業でも利用が進んでいる。

 「人や知見・知恵をテクノロジーで結び付け、誰もが住みやすい世界を創ることをコンセプトにMRR型で高収益の自社IP商材事業を拡大していく」と一色統括部長は話す。

 今後も画像×エッジワークフローやSaaS事業のアプリ・商材をベースに「提供価値の拡大を追求したプラットフォーム型事業を強化していく」(一色統括部長)方針だ。