2022.06.29 【通信・放送Week特集】 七星科学研究所 情報通信事業部「FC-200シリーズ」など最新光通信製品を紹介

「FC-200シリーズ」

 七星科学研究所の情報通信事業部は、情報通信機器の総合メーカーとして、メディアコンバーター、光エクステンダー、光通信機器の開発、製造、販売を行い、低速から高速の製品まで幅広く品ぞろえしている。

 同社は、「通信・放送Week2022」の「第22回光通信技術展」に出展し、光デジタルリンクシリーズ「FC-200シリーズ」をはじめとする最新の光通信製品を展示・紹介する。

 FC-200シリーズは、光アクティブ部品の光デジタルリンクシリーズのリニューアル製品で、環境規制への対応強化や部品の入手性改善への対応を目的に開発したもの。今夏からの販売開始を予定する。

 同社の光デジタルリンクは、鉄道やプラント、医療機器などで広く使用されている高速の電気信号を、光ファイバーによって最大3キロメートルまで延長が可能な光アクティブ部品。送信モジュールと受信モジュールを組み合わせて使用する。主に電気信号の長距離化や落雷対策として使用され、20年以上の販売実績がある。

 同社は、近年、環境規制が厳しくなり、また、半導体部品の入手性が悪化していることを踏まえ、RoHS2への対応、部品の入手性改善を目的に、FC-200シリーズを開発した。

 FC-200シリーズは、古くから同社の光デバイスを使用している顧客に配慮し、製品サイズ、性能を同等とすることで、顧客が周辺機器を再設計せずに済むようにした。これにより、環境性能の良い製品への移行を促進する。

 製品ラインアップは①パネル取り付けタイプ送信モジュール「FCT-200MB-L」(旧型式はFCT-100MB-L)②基板取り付け型送信モジュール「FCT-202MB-L」(旧型式はFCT-102MB-L)③パネル取り付けタイプ受信モジュール「FCR-200M」(旧型式はFCR-100M)④基板取り付け型送信モジュール「FCR-202M」(旧型式はFCR-102M)。

 適合電気信号は5V TTLレベル。チャンネル数は1。適合光ファイバーはマルチモード光ファイバー(GI50/125)。通信距離は最大3キロメートル。通信速度はDC-10メガbps(DUTYプラスマイナス5%)。対応光コネクターはFCコネクターとなる。

 別途、駆動回路基板も同時販売する。