2022.07.06 ロボットとAI活用し「自律実験」理研などがiPS細胞で成功
研究を紹介する動画から
人はクリエイティブに専念へ
科学の実験では試行錯誤が欠かせず、自動化する取り組みとして、ロボットによる実験操作と、AIによる実験結果評価などを繰り返す「自律実験」が注目されている。科学実験を人間の介在なしに自律的に実行するもので、さまざまな分野で開発されつつある。英リバプール大学の研究チームが、燃料電池研究をめぐって取り組みを発表するなどしている。
こうした中でiPS細胞をめぐり、アームのあるロボットとAIを組み合わせ、人の網膜細胞を作る技術開発に成功したと、理化学研究所などのチームが発表した。実験の効率的な試行錯誤や再現性の向上につながると期待される。「匠の技」を世界に届ける一助にもなりそう。人は創造的な仕事に専念し、ロボットやAIと分担する、といった取り組みが進みそうだ。(7日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)