2022.07.08 量子コンピューター開発競争に熱IBM、富士通がロードマップ

日本IBMの「Quantum System One」=川崎市幸区の「新川崎・創造のもり かわさき新産業創造センター」

 次世代の超高速計算機として期待される量子コンピューターの開発競争が熱を帯びてきた。日本IBMは2025年に4000量子ビット超、富士通は26年度に1000量子ビット超のシステム公開を目指し、相次ぎロードマップ(行程表)を公表した。一方、量子技術の産業応用に向け、業種を超えた大手企業24社で発足した新産業創出協議会は参画企業が60社近くに膨らみ、産官学の取り組みも進む。量子コンピューターの実用化はまだ先になりそうだが、水面下の動きは本格化しつつある...  (つづく)