2022.07.08 八重洲無線HF・50MHz帯用トランシーバー新製品を発表

FT-710シリーズ(モニターは製品に含まず)

 八重洲無線は、アマチュア無線の短波(HF)・50MHz帯用の新しいトランシーバーシリーズ、「FT-710」を発表した。

 同機は、その上位機種に位置付けるFTDX101や、FTDX10のデジタル高周波技術を用いたSDR(Software-Defined Radio)トランシーバー。コンパクトながら基本性能に優れ、多彩な混信除去機能を備える。対応電波形式(モード)はAM/SSB/FMの基本モードのほか、デジタルモード「FT-8」のプリセットを持つ。シリーズラインアップとしては、出力が100WのFT-710、同50WのFT-71M、同HF帯10W、50MHz帯が20WのFT-710Sをそろえる。

 発売は8月下旬で現在価格は未定。同機の特徴としては、強固なRFフロントエンドを持ち、純度の高い発振回路(250MHz高分解能ダイレクトシンセサイザー)により、優秀な近接多信号特性(対混信・混変調特性)を確保。アマチュアバンドごとに分割された帯域フィルター(BPF)、内蔵高速自動アンテナチューナを装備しているほか、高速デュアルコアデジタルプロセッサー(DSP)を採用し、さまざまな混信除去機能を搭載。4.3高精細インチTFTタッチパネルで3Dスペクトルアナライザ表示も可能。 TFTタッチパネルで操作しやすく、見やすい操作環境も実現。外部モニターなども接続可能といった点である。

 また、基本定格は以下のようになっている。

・送信周波数範囲 : 1.9MHz 帯~ 50MHz 帯のアマチュアバンド
・受信周波数範囲 : 30kHz ~ 75MHz(動作範囲)、1.800000MHz ~ 29.699999MHz(保証範囲)、50.000000MHz ~ 53.999999MHz(保証範囲)
・電波型式 :A1A(CW)、A3E(AM)、J3E(LSB/USB)、F3E(FM)
・外部ディスプレイ対応:DVI-Dデジタル出力端子
・USB端子:Type-A・B(各1)
・電源電圧 : DC13.8V ± 15%
・外形寸法 : 239(W) x 80(H) x 247(D) mm(突起物含まず)
・重量 : 約4.5kg

 同社はこのような手ごろで高性能なアマチュア無線機を市場に投入し、その拡大に取り組んでいく。