アンカー・ジャパンは26日、USB急速充電を複数台同時に可能にするモバイル充電器「GaNPrime」シリーズを発表した。予約販売を同日から開始し、店頭などでの一般販売は8月29日から。

　GaNPrimeシリーズは、その名の通り、半導体材料としてシリコンよりもエネルギー効率に優れるGaN（窒化ガリウム）を使い、小型化と高出力を実現した充電器だ。第1弾として6製品を発売する。

　そのうちの一つである「737 Charger」（税込み1万2990円）は、高速充電が可能なUSBポート二つと通常のUSBポートを一つ備え、合計最大120Wの高出力を実現しており、スマートフォンやノートPCを同時に充電できる。一般的な96W以上の充電器と比べて約40%小型という。

　GaN採用充電器は他社からも製品化されているが、アンカーは、小型・高出力に加え、安全性の追求にこだわっている。さらなる高出力化に対応する新シリーズでは、継続的な温度管理機能と出力制御で接続端末を保護する機能をアップグレードし、温度上昇の監視回数を従来の2倍に高めた。

　猿渡歩代表取締役CEOは「小型、高出力になれば当然、熱の問題が発生し安全性は避けて通れない」と指摘。「当社の製品が市場から支持されているのは、安全性にこだわって開発しているからだ」と話した。
（27日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します）