2022.07.28 【ケーブル技術ショー特集】関電工ローカル5Gを訴求、トータルソリューション提供

関電工のブースイメージ

 関電工のテーマは「CATVとエネルギー技術で快適な未来へ」。注力してきたヘッドエンド、伝送路の設計、施工、保守による安全で信頼性の高いネットワークの提供に加え、地域MNOのプラットフォームとなるローカル5G、エネルギー分野の取り組みを提案する。ケーブルテレビが支える地域循環社会の実現に貢献していく。

 ブースには「5G」の文字を大きく掲げ、CATV事業者に向け、ローカル5Gの普及に貢献できるトータルソリューションサービスを訴求する。

 同社では携帯設備の黎明(れいめい)期から携帯事業者に対して、設計・免許取得支援・建設・保守を提供してきた。

 このモバイルキャリア施工・保守ノウハウに、要件定義・調査設計・電波調査・事前検証などの企画コンサルと、無線設計・免許取得・工事申請・電波干渉調整などの設計・免許関連の機能を付け加えることで、ローカル5G設備の企画から設備利用の共創まで、総合設備会社としての強みを生かしたトータルソリューション「Total Build & Support」サービスを提供する。

 4月に「ローカル5Gラボ」(東京都江東区)を開設した。同ラボの活用により、フィールドから建物まで幅広い分野で最適なシステムの提供を行う。

 同ラボでは、ローカル5Gでシステムが構築できるサブ6帯のSA(スタンドアローン)方式を採用した。電波はエリアが構築しやすい4・6ギガヘルツ帯と4・8ギガヘルツ帯それぞれの周波数帯を取得しており、屋内・屋外を問わず、ハンドオーバーなどニーズに沿った検証・評価が可能となっている。

 また、ローカル5Gの特徴である超高速や低遅延などを体感できるほか、端末を持ち込んでの接続試験や簡単な実証の場としても活用できる。

 同ラボを通じてCATV事業者と同社のアライアンス、また、CATV事業者同士をマッチングするBtoBビジネスの共創の場を目指す。同社はここで生まれたアイデアをサポートしていく考えだ。

 そのほかに、伝送路の大容量・高速伝送のニーズに応えるFTTH(光)マイグレーションソリューション(柱上ONUクロージャー、R-OLT、R-CMTS)、HFC(同軸+光)ソリューション(センターCMTS/D3.・0ケーブルモデム)、IoT技術を使った監視システム(ファシリティー監視、蓄電池監視)などを展示。さらに、同社の地域マイクログリッドへの取り組みについても紹介する。