2022.08.03 【コネクター総合特集】小峰無線電機カスタムコネクター、半導体製造装置向け好調
小峰無線電機は、高周波同軸コネクターを主力とするコネクターメーカー。最近は、5G通信関連や半導体製造装置分野などでも実績を拡大している。
最近は半導体製造装置向けのカスタムコネクターの販売が好調に拡大しているほか、同軸コネクターも独自の防水圧着コネクター「ECCシリーズ」やBNCコネクターの防水タイプ「BWシリーズ」が、耐振動・防水が求められる用途で採用が進んでいる。
同社は、複数の衛星測位システムの受信が可能なマルチGNSS対応アンテナ「QZシリーズ」の高精度タイプの製品ラインアップ拡充に努めている。同シリーズの新製品として、センチメートル級の測位を可能にするCLAS(センチメーター・レベル・オーギュメンテーション・サービス)に対応した高精度4周波マルチGNSSアンテナ「QZG1256fQ」を2020年夏に販売開始した。
CLASはQZSS(準天頂衛星みちびき)からのL6信号を利用することで、センチメートル級の位置精度を得るための測位補強情報を送信するサービス。同補強により、誤差数センチメートルで測位を行うことが可能になる。
QZG1256fQは、L1、L2、L5に加え、センチメートル級測位も可能なL6も含んだ4周波対応のフラッグシップモデルとして、高精度測位が要求されるさまざまな用途に提案する。同社ではさらに、QZシリーズの小型タイプなどの開発も進める。
同社は今年6月に「高津事業所」(川崎市高津区)を始動させ、従来の東京事業所KMGO、経営管理部門、経理部門、営業部業務課を同事業所に移転した。これに合わせ、本社・本社工場の空いたスペースを活用したコネクター生産ライン増強などを進める方針。