2022.08.03 【コネクター総合特集】日本端子1.25ミリピッチ基板対電線用コネクター、車載向け引き合い増
日本端子は、1.25ミリピッチ基板対電線用コネクター「K77シリーズ」(SMT)が、車載用途向けで引き合いが増加している。
K77シリーズの特徴は、アウターロック構造による低背化・低嵌合力コネクターで、レセプタクルのボックス化による接点部の保護構造、レセプタクルの逆挿入防止構造など。小型かつ高性能な製品で、作業性に優れる小型SMTコネクター。もともと遊戯機器などに採用されていたが、最近は車載インバーターなどでの引き合いが増加している。
性能仕様は、極数2~15極。電圧50V。電流1.5A max。125度対応。取得規格は、UL/CSA/TUVなど。
2.0ミリメートルピッチ車載用(SMT)コネクター「K89シリーズ」も採用が拡大している。車載用で好評の「K79シリーズ」を進化させ、使いやすさを追求した製品。基板用デュアル(2列)、基板用ハイブリッド、中継用のラインアップを用意した。
慣性ロック構造により、半嵌合を防止する。振動に強い高信頼性コネクターで省スペース化に対応。さらに、コネクターの集約化によってコストメリットを実現している。キーイング構造により誤嵌合を防止。使用温度範囲はマイナス40~プラス125度。
同社は、車載機器向けに特化したカードエッジコネクター「SeesawEdge」(シリーズ名「K86シリーズ」)を発売した。車載機器に採用されており、供給している。
同コネクターは、シーソー型レセプタクル採用による接点部保護機能を装備している。信頼性の高い2点接触構造で、嵌合時のコネクター接点部への接触ダメージを抑制できる。特許取得済み。125度対応製品。順次、バリエーションを拡充する。