2022.08.23 突然の「心臓病」に備えを携帯デバイスやドラッグストアとの連携も

受診勧奨もイメージした展示=東京都江東区

 心房細動は早期に治療できれば完治する可能性が高まるとされる。治療には発症時に記録した心電図が必要。しかし、症状は、いつ発生するか分からず、症状を感じても治まることも多いため、健康診断時だけで症状を感じている時の心電図を記録することは難しい。
 オムロン ヘルスケアの意識調査では、生活で脈の乱れを感じたことがある人のうち、約8割が「何もしていない」と回答。何らかの違和感を認識しつつも、その後放置している人が多いことがわかる。

 そこで同社は、携帯型心電計を開発、展開している。携帯も容易なデバイスで、いつでもどこでも心電図を記録できるのが特長だ。

 また薬局などとの連携も構築中。心電計付き上腕式血圧計を発売しており、これを活用して、希望者向けに店頭で心電図を記録し、チェックシートの確認などを経て、薬剤師が受診を勧奨するなどの仕組みだ。すでに北海道から沖縄まで数百のドラッグストアなどと連携ができており、さらに拡大をめざしている。