2022.08.24 3操作を兼ねる新フィルムセンサー日本航空電子工業、国産の強み生かし車載など向けに
開発されたセンサー
CASEをはじめ自動車市場が100年に一度の変革期を迎え、車室空間、コックピットは進化を続けている。自動運転などが進む中、車外空間の情報掲出や、動画の視聴など、エンターテインメント性の要求も一層高まり、ディスプレーはより大面化、曲面化していくとみられる。
こうした中、日本航空電子工業(JAE)は、車載のタッチパネルなどに活用できる新しいフィルムセンサーを開発した。ジェスチャーの「非接触操作」と、軽く触れる「タッチ操作」、押し込むような「感圧操作」、この3操作を1枚のセンサーで兼ねることができる。タッチパネル事業で培ったセンサー技術などをもとに開発した。屈曲性もあり、ドアトリムなどの複雑な形状にも対応できる。
同社は2012年から、静電タッチパネルの量産を開始し、一貫して国内生産にこだわり、安定した品質で生産している。調査会社の調べでは、こうした車載ディスプレー用の部材の世界市場も右肩上がり。国際競争の中で、国産の品質を強みに拡大をめざす。
(25日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)